【メキシコシティ=宮本英威】メキシコ政府は15日、前日付の官報を修正し、6月1日以前にも自動車産業の再開が可能になると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、安全衛生の計画を策定して承認を受ければ、5月18日以降に工場を動かすことができる。
メキシコ政府は18日から自動車産業の再開を認める方針を13日に示していた。しかし14日に再開時期が6月1日と解釈できる官報が公表され、業界団体や企業に混乱が広がっていた。
ただ、社会的距離の確保といった安全衛生についての計画を企業が「どこに提出し、誰が承認するかは明確ではない」(日本貿易振興機構メキシコ事務所)といい、混乱が続く可能性もある。マツダは15日、メキシコの完成車工場を6月1日に再稼働することを明らかにしている。
メキシコでは新型コロナの感染拡大はおさまっておらず、経済再開には慎重な意見も根強い。累計の感染者数は14日時点で4万2595人、死者は4477人となった。前日に比べそれぞれ2409人、257人増えた。この日の感染者数の増加幅は過去最高だった。
メキシコは米国やカナダと、自動車のサプライチェーン(供給網)を構成する。米国では11日に稼働を再開した自動車メーカーもある。生産を続けるには、部品供給などを手がけるメキシコ側の再開が不可欠になるため、米政府や業界団体から強い要望が出ていた。
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May 16, 2020 at 04:02AM
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新型コロナ:メキシコ、自動車産業の月内操業可能に 前日の官報修正 - 日本経済新聞
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