ドイツのバーデン・ビュルテンベルク(BW)州は7月29日、電動化やデジタル化などの構造転換に直面する自動車産業の中小企業を支援するプラットフォーム「バーデン・ビュルテンベルク州トランスフォーメーション・ナレッジ(Transformationswissen BW)」の提供を8月から開始すると発表した。
このプラットフォームでは、(1)自動車産業の構造転換に関してのレポートなどの整理・提供、(2)従業員教育の機会提供、(3)イベントなどを通じたネットワーク構築、(4)コンサルティング支援などのサービスを提供する。商工会議所、自動車関連クラスターなど28の組織がプラットフォームのパートナーになっている。州は、このプラットフォームに総額385万ユーロを投資する。
自動車産業の中小企業は構造転換を迫られているものの、電動化やデジタル化などの分野は対応すべき要素が多岐にわたるため、対応が進んでいないケースも多い。今回のプラットフォームは、こうした企業に、適切な情報・サービスを提供することを目的とする。対象は、州内の自動車部品製造業およびディーラーなど販売業で、従業員2,500人以下の企業。自動車部品はTier3およびTier4の企業を重視する。
BW州は2017年5月、州内自動車産業の構造転換をいかに進めるべきかを議論する「バーデン・ビュルテンベルク州自動車産業戦略会議」を発足させた。デジタル化、エネルギーなど6つの分野について議論、2024年までに具体的な措置やプロジェクトにつなげる。
今回のプラットフォームは、戦略会議の6つの分野のうち、「研究開発・製造・部品産業」と「販売・アフターセールス」の分野を横断で担当する「トランスフォーメーション委員会」でも必要性が議論されていた。ダイムラーの人事担当役員で、同委員会の共同議長のビルフリート・ポース氏は、BW州内の中小企業はわれわれにとって重要なパートナーで、競争力維持のため、プラットフォームが適切なサービスを提案するとした。
ニコル・ホフマイスター・クラウトBW州経済・労働・住宅相は7月30日、従業員約150人の家族経営の自動車向け機械加工アイヒャー・プレツィジオンステヒニーク(Aicher Präzisionstechnik)を訪問、同社のように高度な技術を有する中小企業の支援として、今回のプラットフォームを設立したとコメントしている。
ドイツの南西に位置する同州には、ダイムラー、ポルシェなどの自動車メーカーに加え、ボッシュ、ZF、マーレなどの大手自動車部品メーカーが本社を構える。州内の自動車関連産業に従事する従業員は約46万8,500人(2019年)。州内の自動車・同部品の売上高は1,096億9,600万ユーロ(同)で、ドイツ全体の4分の1を占める。
(クラウディア・フェンデル、高塚一)
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August 18, 2020 at 10:58PM
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