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想いが変える買い物のカタチ 広がる“応援購入”とは - FNNプライムオンライン

新しい「買い物のカタチ」

次々と力強いメッセージのラベルが貼られ、箱詰めされていくお酒。
日本酒の試飲イベントを主催する蔵元のグループ「若手の夜明け」が造った“特別なお酒”だ。

若手の夜明け 代表幹事・薄井一樹さん:
9蔵の新酒をアッサンブラージュ(ブレンド)して、今までにない日本酒を生み出す

新型コロナウイルスの影響で、試飲イベントは中止に。
その代わりに、全国9蔵の新酒を1つに混ぜ合わせた“特別なお酒”を提供することで、日本酒の魅力をPRしようと考えたという。

山陽盃酒造・壺坂さん:
現物が早く見たい

若駒酒造・柏瀬さん:
会えない分、会議や意見が大変だと思ったが、形になって良かった

若手の夜明け 代表幹事・薄井一樹さん:
楽しみにしていただいた方にサポーターになってもらい、わたしたちの造った日本酒を応援してもらう

その挑戦を支えたのは、新しい“買い物のカタチ”だった。

蔵元のグループが利用したのは、応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」。
事業者がプロジェクトをサイトに掲載し、商品を購入したい人を募る仕組み。

一見、通常のクラウドファンディングと同じように思えるが、ここからが違う。
サイト上には、商品製作の裏側や事業者からのコメントなどが掲載されており、これに対し、利用した人が直接「応援コメント」を送ることも可能。
やりとりを通して、作り手や商品のことを深く知り、心から応援したいと思ってから購入することができる。

マクアケ共同創業者・取締役 坊垣佳奈さん:
こういう購入体験がしたかったという声は、より増えている。
納得して買い物ができたり、作り手とコミュニケーションをとっていく中で、消費体験が、より価値のあるものになっていく

今回のケースでは、500人以上が応援購入し、目標の倍を超える650万円以上が集まった。

若手の夜明け 代表幹事・薄井一樹さん:
数え切れないくらい、たくさんの方から応援やメッセージをもらった。
今までになく応援してもらっていると強く感じることができた。(来シーズンも)非常に高いモチベーションで、お酒造りに臨めるような体験をした

祇園祭も助ける

このプラットホームの活用は、日本三大祭り「京都・祇園祭」でも。
新型コロナウイルスの影響で、祭りの主要行事「山鉾(やまほこ)巡行」の中止が決定。

1年がかりで準備していた、10万本以上の厄除けちまき授与の場を失った。

そこで、このちまきやオリジナル扇子などをリターンに寄付を募ったところ、目標額の5倍を超える寄付があり、ちまき授与の場と祭りの維持管理にかかる費用として、大きな助けにもなった。

過去には、地方のベンチャー企業のアイデアがサイト上で話題となり、大手販売店での販売につながった例も。

マクアケ共同創業者・取締役 坊垣佳奈さん:
(応援購入で)いいものを作っていれば、それを知ってもらって買ってもらえる流れに変化する。
そうなれば、よりこだわって一生懸命作ろう、いいものを作ろうという機運は作り手でも高まるはず。
そういう世界を作っていきたい

事業者の思いが消費者の心を動かし、消費者の応援が事業者に原動力を与える。
新たな“買い物のカタチ”に注目が集まる。

「応援」を経済の成長につなげたい

内田嶺衣奈キャスター:
松江さん、この応援購入という新しい形はいかがですか。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
応援したいって気持ちは、本当に尊いと思うんですよね。
だからこそ、さらに応援したいという気持ちを価値に変える。
もっと言うと経済の成長につなげられないか?そこに知恵を絞るべきだと思うんです。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
今作り手に関しては需要がコロナの影響もあって落ち込んできているので、いかに付加価値を上げて単価を上げられるかどうか。
ここに悩みを抱えているんです。

一方で今度は買い手側の消費者にとっては価値観がずいぶん変わってきて、社会に良いことをしたことを応援しよう、たたえようと変わってきている。
この付加価値の価値の部分を、社会にいいことをしたからこそ付加価値があるというふうに結びつけられるかどうか。
これが私はすごく大事だと思うんです。

社会に良いことをするものを作っていることに関しては多少高くても買っていく。
また作り手にとっては、しっかりそこを伝えていく。
この両者を結びつけることによって、社会に価値があるものに関してはお金を払って成長につなげていく。
こんな好循環を作っていきたいと思いますね。

内田嶺衣奈キャスター:
伝えていくことも大切ですよね。
これまでは価格や品質、デザインなどで消費者は選んできましたけれども、これからはその商品の背景にあるストーリーに共感して選ぶ、そんな消費者が増えていくようにも思います。

(「Live News α」 8月21日放送分)

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August 22, 2020 at 02:00PM
https://www.fnn.jp/articles/-/76692

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