シュナイダーエレクトリックは2020年10月5日、工場の生産設備やIoT(モノのインターネット)向けなど産業用途を想定するモジュール型三相UPS「Galaxy VS」の発売を発表した。2020年11月上旬から提供を開始する。

大規模自然災害や感染症リスクなどが広がる中、BCP(事業継続計画)への関心が高まっている。こうした流れの中で、生産現場や流通拠点などの電源管理の重要度も高まりつつある。特にスマートファクトリー化など、デジタル技術の活用が加速している製造現場では、電源用途も増えており、それに伴う安定した電源の確保が課題となっている。
シュナイダーエレクトリックではこれらの需要に対応するため海外では既に展開している「Galaxy VS」の国内投入を開始する。「Galaxy VS」は、モジュール形式を採用することで、故障から復旧までの時間を最小化し、内部冗長機能により故障時も負荷設備を保護することができることが特徴だ。加えて、独自技術のECOnversion(イーコンバージョン)モードにより電源効率を最大99%まで高めることができる。さらに、設置面積は従来機種とほぼ同等ながら容量を最大5倍に拡張しており、スペース効率などにも配慮している。また、クラウドベースのITファシリティー監視プラットフォーム「EcoStruxure IT」にも対応し、遠隔監視による効率化やコスト削減にも貢献する。
「Galaxy VS」は、グローバル共通モデルのため、製品に付属する形で日本国外へ輸出する場合でもグローバルサポートが可能。現地シュナイダーエレクトリック社員が保守サポートを行う。
シュナイダーエレクトリックでは、これらの特徴を生かし、さまざまな製造現場の製造装置やIT機器向けの電源向けへの提案を行うとともに、製造装置メーカーなどの製品にUPSを組み込んでもらう提案を進めていくとしている。
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