鏡石町の自動車部品メーカー佐久間産業の菌床キクラゲ生産が注目を集めている。オイルシールなど部品を作るものづくりへの情熱をキクラゲにも注ぎ、今年からハウスでの本格的な栽培に乗り出した。キノコ業界にも一目置かれる生産管理で町特産品としての定着を目指している。
湿度約90%、気温約25度のハウス内には3500個の菌床が並び、今が盛りとキクラゲが育つ。生産の中心を担う佐久間一男さん(50)は「キクラゲにとっては快適だが、こっちは汗だく」と管理に余念がない。
既に、まちの駅「かんかんてらす」をはじめ県内の道の駅、小売店、旅館と販路を拡大中。収穫後の処理や加工も手掛け、生のほか乾燥、粉末、つくだ煮も販売しており、一部は町のふるさと納税の返礼品になっている。
佐久間さんは「通常、キクラゲは裏作で栽培され、菌床数はせいぜい500~1000個がいいところ。うちは大口だと言われる」と語る。キノコを生産する同業者からも驚かれる生産場だ。
キクラゲの生産に乗り出すと周囲は目を見張った。「部品製造以外の何かをしよう」と乗り出す発端は、数年前に空いた建屋の活用を巡る話し合いだった。「ワニやダチョウを育て、低カロリー高タンパクの肉を売ろう」という案もあったが「実験が難しい」と断念した。
佐久間さんが、社内意見の一つだったキクラゲの栽培キットをネットで購入。自宅の浴室で育てたところ「意外と」おいしいキクラゲができたという。そんな社員たちの真剣な遊び心が現在につながる。
佐久間さんによると、キクラゲは9割以上が輸入で国産は希少だ。栄養も豊富で、血糖値や血圧低下、便秘解消にも期待されるという。「健康志向の世に合うのでは」と昨年5月、空き建屋で菌床300個から栽培を開始。県内の生産者の指導を仰いだ。
地道なPRも奏功し「あんたのところのキクラゲを買いに来た」というファンも獲得。一方、会社自体がキクラゲとは縁遠いため「『ここでキクラゲを作っているのか』と困惑気味な電話もある」と苦笑するが、「"もの"が違うだけで仕事への考え方は変わらない」と佐久間さん。「製造業の仕事と違い、農作物は消費者から直接反応がもらえる。代えがたい喜びだ」と語る。ものづくりへの熱い思いが育んだキクラゲ。"畑"は違えど本物だ。
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September 09, 2020 at 07:30AM
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『新参者』キクラゲ業界も注目! 自動車部品製造・佐久間産業 - 福島民友
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