マイホームを購入するときには住宅ローンを組むか、現金一括で購入するか迷ってしまうこともあるでしょう。
一括で家を買えば金利の負担がなくなるため、ほかにお金を使えます。一方で、一括購入をするときにはいくつかの注意点もあるので、あらかじめ把握しておきましょう。
今回は、マイホームを現金一括で購入するメリットと注意点について解説していきます。
金利負担や手数料の支払いが不要になる! 一括購入のメリット
家を一括で購入することで得られる一番のメリットは、住宅ローンの金利負担がなくなる点が挙げられます。
家の購入はローンを組めば大きな金額となってしまうものです。長期にわたって住宅ローンを返済するということは、元金の返済だけでなく金利分も負担することになります。
そのため、現金で一括購入をしてしまえば、そもそも住宅ローンを組む必要がないので金利として支払うお金をほかのものに回せるでしょう。
また、ローンの金利だけでなく、保証会社に支払う保険料や団体信用生命保険料なども不要となります。金融機関や保証会社による審査を省けるので、家の購入をよりスムーズに進められるはずです。
購入時に支払いを済ませておけば、不安のない生活を送ることにもつなげられます。病気やケガで働けずに収入が減ってしまった場合でも、住宅ローンが支払えずに困ってしまうこともないのです。
どんな点に気をつけるべき? 一括購入の注意点
家を一括で購入すると、必然的に住宅ローンを組まないことになります。そのため、住宅ローン控除といった税金の優遇措置が受けられなくなってしまいます。
住宅ローン控除とは、その年の年末時点での住宅ローン残高の1%が所得税から控除される仕組みです。控除の上限は年40万円となっており、所得税で消化できない部分は住民税からも控除されます。
「返済期間10年以上の住宅ローンを組む」ことが適用条件のひとつとして挙げられているので、慎重に判断する必要があるでしょう。ちなみに住宅ローン控除は10年間(2019年10月~2020年12月の購入分は13年間)にわたって適用されます。
また、住宅ローンを利用しない場合は消費税引き上げ分の負担を減らす「すまい給付金」を受けられない可能性もあります。現金で一括購入をした人については、制度の適用について年齢が50歳以上という要件が設けられているので注意しましょう。
さらに、収入額や貯金額を考慮せずに家を一括で購入してしまうと、手元の現金が減ってしまうという心配もあります。もしものときの備えがきちんと確保できる範囲で、一括購入は検討する必要があるのです。
場合によっては、家の購入ではまとまった資金が必要となるため、現金で一括購入をすると税務署から連絡がくることもあります。贈与の有無を確認するための連絡ですが、親から住宅購入の資金援助を受ける場合には、特例制度もあるので事前にチェックしておきましょう。
金利の負担はどれくらい? 住宅ローンを組んだときのシミュレーション
現金一括で購入すべきか、住宅ローンを組んで購入すべきか迷ったときには、具体的なシミュレーションを行ってみましょう。実際にかかる費用を把握することで、どちらが自分に合った方法かを判断しやすくなります。
住宅ローンを組む際には金利や保証料だけでなく、事務的な面での費用もかかります。具体的には以下のようなものが挙げられます。
項目 |
負担額・利率 |
ポイント |
住宅ローンの金利 |
0.4~1.5%程度 |
金融機関によって利率は異なる。 |
保証料 |
借入額の2%程度 |
住宅ローンの返済が滞ったときに、保証会社に立て替えてもらう。 |
団体信用生命保険 |
契約内容によって異なる |
フラット35ではローン金利分に保険料が含まれている |
融資手数料 |
3~5万円もしくは借入額の1~2% |
住宅ローンの手続きを行うための費用。 |
収入印紙代 |
2万円程度 |
住宅ローンは金銭消費貸借契約にあたるため、印紙代が必要となる。 |
登記費用 |
借入額の0.1~0.4% |
抵当権を設定するための費用。 |
交付手数料(適合証明書) |
5万円程度 |
フラット35を利用する場合に必要。 |
たとえば、3,000万円の一戸建てを頭金200万円で、35年の住宅ローン(固定金利1.5%)を組んで購入するケースを、LIFULL HOME’Sの住宅ローンシミュレーションを使って見ていきましょう。
LIFULL HOME’S 住宅ローンシミュレーション
この場合、2,800万円のローンを組むことになり、その他の諸費用(融資手数料や登記費用など)は合計で100万円かかるとします。
こちらのケースでは、完済までの総返済額は約3,600万円(元利均等返済方式)となり、プラスで100万円の諸費用がかかってしまうことも考慮すれば、現金一括で購入する場合と比べて約700万円の差が出てきます。
ただ、住宅ローンを利用するときには、住宅ローン控除が10年間適用されるので、実際の差額は400~500万円程度まで縮まります。頭金を積み増すことで金利が下がる住宅ローンもあるので、利率によっては現金で一括購入する場合とそれほど差が出ないケースもあるでしょう。
手元にある貯金額や住宅ローンの金利動向などを踏まえたうえで、総合的に判断していくことが大切です。インターネットを通じて、毎月の返済額や金利負担分を計算できるので、一度シミュレーションを行ってみるとひとつの判断材料となるはずです。
まとめ:現金で一括購入するメリットとデメリットを把握しておこう
・現金一括で購入をすることで、住宅ローンの金利や諸費用を節約できる
・また、金融機関や保証会社の審査が不要なので、スムーズに家を購入できる
・一方で、住宅ローン控除が適用されず、すまい給付金も受け取れない可能性がある
・住宅ローンを組めば税金の優遇措置を受けられるだけでなく、手元の資金を心配せずに済む
・現金一括購入をすべきか住宅ローンを組むべきかの判断は、具体的な返済額などをシミュレーションして比較してみるといい
・家を一括で購入するまとまった資金があるならば、頭金を多めに支払うことで金利負担を減らすのは有効な方法
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September 07, 2020 at 09:34AM
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【ホームズ】家を現金一括で購入するメリットは? 注意点も含めて解説 | 住まいのお役立ち情報 - LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)
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