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【医師おすすめ!お手軽健康レシピ】サーモンパスタ - 神戸新聞

 病気の予防につながる料理や知識を取り上げる連載「医師おすすめ! お手軽健康レシピ」。今月から4回にわたり、神戸女子大学(神戸市須磨区)の協力で、加齢に伴う「フレイル(虚弱)」をテーマに紹介します。初回の料理は、サーモンパスタです。フレイルに関する基礎知識も医師に語ってもらいます。(記事・井川朋宏、写真・吉田敦史)

〈材料(2人分)〉

スパゲティ 160グラム

サケの切り身 2切れ(各70グラム)

酒 小さじ2

ブロッコリー 80グラム(8房)

シメジ 60グラム

パプリカ 20グラム

ニンニク 10グラム(1片)

オリーブオイル 大さじ1

めんつゆ 小さじ2強

バター 4グラム

塩 少々

レモン 適宜

〈つくりかた〉

1 スパゲティを半分に折り、プラスチックの食品保存容器に入れて水に浸し、2時間以上必ず冷蔵庫に入れる=写真3枚目=。

2 サケはビニール袋に入れ、10分程度、酒に浸しておく。ブロッコリーは一口大の房に分け、器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600ワット)で1分30秒加熱する。

3 サケの水分をペーパーで拭き取り、皮は切らず、身に2センチ幅の切り込みを入れる。骨は取り除く。シメジは根元の硬い部分を切り落とし、バラバラにする。パプリカは1センチ幅の細切り、ニンニクは粗みじんにする。

4 フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて中火でゆっくりと加熱し、サケを入れて両面を焼く。

5 サケをフライパンの隅に寄せて皮をはぎ、シメジを加えて1分ほど炒め、パプリカ、ブロッコリー、めんつゆ、バターを加えて混ぜる。

6 具材を隅へ寄せて火を弱め、水切りしたスパゲティを加え、麺が濃い黄色になるまで炒める=写真4枚目=。

7 全体を混ぜ合わせて塩で味を調え、器に盛り、薄切りしたレモンを添える。

◇協力 神戸女子大教員 榊原美津枝さん、杉岡ふみ子さん、才新直子さん、永井純子さん

■体重減や握力などが診断基準に 置村康彦・神戸女子大教授

 フレイルとは、将来病気になったり、介護が必要になったりすることにつながるような、心身の弱った状態を指します。元の言葉は、英語で虚弱や衰弱を意味する「Frailty(フレイルティ)」です。ただ、加齢に伴い、元に戻らないネガティブなイメージがあるため、日本老年医学会(東京)が2014年、新たな言葉として提唱しました。

 外からストレスを受けるとき、若い人や元気なお年寄りなら耐える力があります。フレイルではそうした力が損なわれていますが、大事なポイントは、栄養のほか社会的、経済的な介入によって、健常な状態に戻りうるという考えです。超高齢社会の今、寝たきりや要介護になる人を将来的に減らすため、近年注目されています。

 米国人のフリード氏がつくった診断基準では、体重の減少や疲れやすさ、歩行速度・握力・身体活動の低下が挙げられます。いずれも具体的数字は示されておらず、国や社会の状況によって異なります。

 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)によると、今年改訂された日本版の基準では、半年で2キロ以上の体重減少▽男性は握力28キロ未満、女性は同18キロ未満▽理由のない疲労感▽通常の歩行速度が毎秒1メートル未満▽軽い運動や体操、定期的な運動・スポーツを週1回もしていない-という各項目があります。このうち、三つ以上に該当するとフレイルで、一つまたは二つだとプレフレイル(フレイル予備軍)とされます。

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