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情報通信技術で漁獲増事例紹介 新湊で水産業講演会 - 中日新聞

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 情報通信技術(ICT)を使ったスマート水産業を学ぶ講演会が二十日、射水市の新湊漁協会議室であり、同漁協所属の漁業者や県水産研究所研究員ら計約二十人が聴講した。

 公立はこだて未来大(北海道)システム情報科学部の和田雅昭教授(水産科学)が講師を務めた。和田教授はICTを使ってナマコ漁の船の位置や漁獲量を把握した上で漁期を短縮し、ナマコの量が回復したことやタコ漁でベテラン漁業者の船の動きを若手の漁業者が学び、漁獲量増につなげた事例を紹介した=写真。

 定置網漁で漁獲規制のあるメジマグロを取らないために、魚群探知機を活用して網にマグロが入ると漁業者に知らせる仕組みも話した。定置網の経営体は全国で五千百あり、うまく情報を共有すれば、雨雲の動きのように、魚群の動きを「海の地域気象観測システム(アメダス)」として再現できると語った。

 新湊漁協の西本邦郎参事は「(定置網、底引き網など)漁業の種類ごとに生産性をどう上げるか研究したい」と話した。

 講演は新湊漁協が開き、市が協力。総務省の地域情報化アドバイザー派遣制度を利用した。 (小寺香菜子)

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