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県内航空機産業 新型コロナの影 大手の減産で受注大幅減 - 信濃毎日新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大による航空需要の落ち込みが県内の航空機関連産業にも波及し始めた。世界的な市場拡大が見込まれるとして参入機運は高まっていたが、航空機メーカーの減産などで生産調整を余儀なくされ、業務の内製化や一時帰休で雇用を維持する動きもある。

 航空機エンジン部品製造のIHIエアロマニュファクチャリング(上伊那郡辰野町)は6月、間接職種を対象に月数日の一時帰休を始めた。欧州航空機大手エアバス向けにエンジンに空気を取り込む部品を供給するが、同社は業績悪化で主力機「A320」などの生産を3分の1に減らすと発表。IHIエアロの木下勝彦社長は「向こう1年の民間航空機部品の受注は当初計画より4割減りそうだ」と話す。

 部品加工に使う「治工具」を自社製造に切り替えたり、外注していた加工工程を自社で担ったりと「支出を抑え、仕事を確保して雇用を維持したい」(木下社長)とする。

 飯田下伊那地方の中小企業を中心に10社で航空機部品の共同受注に取り組むエアロスペース飯田。中核のNEXAS(ネクサス・飯田市)は3月後半から受注が減り、「キャンセルや納期の先送りが増えた」(金田功治社長)。航空機関連の売上高が全体の20%程度に育った野中製作所(飯田市)も「5、6月はほぼ止まった」(小倉覚社長)とし、一時帰休を検討する。

 金属切削加工のミツギ(東御市)も5月以降、航空機部品の加工、運搬に使う治具の受注が前年同期比で約7割減少。航空関連の売上高が全体の45%ほどを占め、満木大社長は「航空関連の成長性を見込んで力を注いできたが、需要回復が見通しにくい。強みを生かせる新分野で仕事を取っていきたい」とする。会社全体の受注も半減しているが従業員は休ませず、生産改善や加工の内製化、新分野進出の検討を進める。

 ミネベアミツミ(北佐久郡御代田町)は、航空機のドアなど開閉部などに使われる機械加工品のシェアで世界首位だが、市場の減速で2021年3月期の機械加工品の売上高は前期比で16〜24%落ち込むと予測している。

(6月11日)

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June 11, 2020 at 07:09AM
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